花花とお能と私。
遂に念願の観能デビュー!そのレポートや感想などを書いていきたいと思います。
日本一暑い町、多治見でのホール能です。
というわけで、
白Tシャツ
薄いグレーのニットジレ
7分丈ジーンズ
コンバースのハイカットスニーカー
という出立にしました。
駅からホールまでが徒歩15分ということだったので、足元をスニーカーにして、そこから決めていきました。
さて、今回は指定席で座席が選べたのでチケット購入時に客席図を確認するわけですけども、上手(かみて)が妙に埋まっていたのですね。
団体客でもあって固めたのかしら? と思い、真ん中よりも少し下手(しもて)側を取りました。
入場して納得。
橋掛かりがあるから、真ん中よりも上手(かみて)側に正面が来るのですね!
これまた勉強になりました。
でもまあ下手(しもて)寄りとはいえ、ほぼ真ん中だったので観るのに支障はありませんでした。
ほっ。
狂言:靭猿
能:船弁慶(観世流)
<狂言:靭猿>
-あらすじ-
大名と太郎冠者は狩りに出かけましたが、道中で猿曳(猿回し)と子猿に出会います。子猿の毛並みがあまりに綺麗なので、大名は自分の靭(矢を入れる筒)にその皮を使いたいから猿をよこせとねだり、猿曳に猿を殺させようとします。
いざ猿曳が猿を殺そうと杖を振り上げると、それを見た猿は芸の催促かと思い、その杖を取って芸をおこないます。その無邪気さに心打たれ、猿曳は猿を殺すことができず、泣き出してしまいます。それをみた大名ももらい泣きします。根が善人である大名は、子猿の命を助けます。
命を助けてもらったお礼にと舞う猿を見て、大名は持ち物や着物を褒美として取らせ、自分も猿の鳴き真似などをしてはしゃぎます。
(公演プログラムより)
-レポート-
子猿かわいいーっ!(笑)
子方さん初めてですー。
シテ(猿曳)とアド(大名)のやり取りのときもあえてずっと子猿見てたんですけど、足掻いたりでんぐり返ししたりを繰り返してて、「きっとそろそろ飽きてるんだろうな」とか「きっと、何で夏休みに遊べないのーとか思ってるんだろうな」とか思ったり(笑)。
女の子だから、職業として狂言師になるわけではないでしょうしね。
太郎冠者の男の子も頑張っておりました。
伝統芸能の担い手として、今後も頑張ってくれるといいな(本人わけわかってないかもしれませんがね…)。
<能:船弁慶>
-あらすじ-
壇の浦の合戦で勝利をおさめ平家滅亡に功績をあげた源義経でしたが、兄・源頼朝に「天下を取られるのではないか」との疑惑を持たれて追われる身となったため、西国へ逃げようと、弁慶や従者と摂津国大物(現在の兵庫県尼崎市)へ到着しました。
義経の愛妾である静御前も一緒に行動していましたが、今後のことを考えると、これ以上西へ連れて行けないと判断し、弁慶の進言で静御前のみ都へ戻ることになりました。それを聞いた静御前は「それは義経の考えではない」と拒否していましたが、義経も「都へ帰った方がいい」というので静御前はそれを承知し、別れの宴で白拍子を舞い、涙ながらに義経の未来での再会を願います。
夜が明けていざ出発となったとき、義経は「天候がよくないので出発はもう少し待とう」と弁慶に伝えます。しかし、それを聞かず弁慶は強引に船出します。
すると、船が出たとたんに風が吹き荒れ、壇の浦の海で滅ぼされた平家一門の亡霊が洋上に姿を現します。中でも大将・平知盛が「義経を海に沈めるのだ」と、長刀を振りかざして襲いかかります。そこで弁慶は数珠をもみ、必死に祈祷します。祈りの力によって、結局怨霊は引き潮とともに沖に消え、最後は白波だけが残りました。
(公演プログラムより)
-レポート-
うーん…ホールだからなのか…公演云々の前に、お客さんのマナーが…。
おしゃべりだとかが気になって、あまり舞台に集中できませんでしたorz
「あの人たち、出てきてからずっと板の上に座ってるわね。私ムリだわ。足がしびれちゃう」って、多分みんな思ってるわー! 口に出さないでー! とか
「どこで拍手するの? 今するの?」とずーっと聞いててお連れさんに「まだいいから!」と怒られる方とか(苦笑)。拍手のタイミングがわからないときは、周りで拍手が起こってからにすれば間違いなしですから!(これはクラシックとか他のジャンルでも同じこと) とか…
気にしないようには努力したんですけどね…私もまだまだですな(苦笑)。
まあそれでも静御前の舞は素敵でしたー。
怨霊と弁慶の迫力もすごかったです。(弁慶が数珠をもむ音が耳に残っています)
あと、こちらにも子方さんが。
ストーリー上、子方さんが出ると思ってなかったので驚きました。
だって、源平ネタで子方さんといえば義経でしょ?(そうでもないのか?) でも、「愛妾」静御前が出てくるのに義経こどもなの??
プログラムを見てもストーリーを追ってもやはり義経=子方さん。
静御前が大人だから気になるのかしら…。実際には2人ともこどもだったの? 気になったので帰ってから調べてみましたが、やはり静御前10代後半、義経20代だったようですね。
お能用に変わっているのかもしれませんね。
疑問はさておきこの子方さん、声の通ること通ること!
こっそり拡声してんじゃないかと目を凝らしてマイクを探してしまいましたわ(笑)。
将来が楽しみですなー!
というわけで、
白Tシャツ
薄いグレーのニットジレ
7分丈ジーンズ
コンバースのハイカットスニーカー
という出立にしました。
駅からホールまでが徒歩15分ということだったので、足元をスニーカーにして、そこから決めていきました。
さて、今回は指定席で座席が選べたのでチケット購入時に客席図を確認するわけですけども、上手(かみて)が妙に埋まっていたのですね。
団体客でもあって固めたのかしら? と思い、真ん中よりも少し下手(しもて)側を取りました。
入場して納得。
橋掛かりがあるから、真ん中よりも上手(かみて)側に正面が来るのですね!
これまた勉強になりました。
でもまあ下手(しもて)寄りとはいえ、ほぼ真ん中だったので観るのに支障はありませんでした。
ほっ。
狂言:靭猿
能:船弁慶(観世流)
<狂言:靭猿>
-あらすじ-
大名と太郎冠者は狩りに出かけましたが、道中で猿曳(猿回し)と子猿に出会います。子猿の毛並みがあまりに綺麗なので、大名は自分の靭(矢を入れる筒)にその皮を使いたいから猿をよこせとねだり、猿曳に猿を殺させようとします。
いざ猿曳が猿を殺そうと杖を振り上げると、それを見た猿は芸の催促かと思い、その杖を取って芸をおこないます。その無邪気さに心打たれ、猿曳は猿を殺すことができず、泣き出してしまいます。それをみた大名ももらい泣きします。根が善人である大名は、子猿の命を助けます。
命を助けてもらったお礼にと舞う猿を見て、大名は持ち物や着物を褒美として取らせ、自分も猿の鳴き真似などをしてはしゃぎます。
(公演プログラムより)
-レポート-
子猿かわいいーっ!(笑)
子方さん初めてですー。
シテ(猿曳)とアド(大名)のやり取りのときもあえてずっと子猿見てたんですけど、足掻いたりでんぐり返ししたりを繰り返してて、「きっとそろそろ飽きてるんだろうな」とか「きっと、何で夏休みに遊べないのーとか思ってるんだろうな」とか思ったり(笑)。
女の子だから、職業として狂言師になるわけではないでしょうしね。
太郎冠者の男の子も頑張っておりました。
伝統芸能の担い手として、今後も頑張ってくれるといいな(本人わけわかってないかもしれませんがね…)。
<能:船弁慶>
-あらすじ-
壇の浦の合戦で勝利をおさめ平家滅亡に功績をあげた源義経でしたが、兄・源頼朝に「天下を取られるのではないか」との疑惑を持たれて追われる身となったため、西国へ逃げようと、弁慶や従者と摂津国大物(現在の兵庫県尼崎市)へ到着しました。
義経の愛妾である静御前も一緒に行動していましたが、今後のことを考えると、これ以上西へ連れて行けないと判断し、弁慶の進言で静御前のみ都へ戻ることになりました。それを聞いた静御前は「それは義経の考えではない」と拒否していましたが、義経も「都へ帰った方がいい」というので静御前はそれを承知し、別れの宴で白拍子を舞い、涙ながらに義経の未来での再会を願います。
夜が明けていざ出発となったとき、義経は「天候がよくないので出発はもう少し待とう」と弁慶に伝えます。しかし、それを聞かず弁慶は強引に船出します。
すると、船が出たとたんに風が吹き荒れ、壇の浦の海で滅ぼされた平家一門の亡霊が洋上に姿を現します。中でも大将・平知盛が「義経を海に沈めるのだ」と、長刀を振りかざして襲いかかります。そこで弁慶は数珠をもみ、必死に祈祷します。祈りの力によって、結局怨霊は引き潮とともに沖に消え、最後は白波だけが残りました。
(公演プログラムより)
-レポート-
うーん…ホールだからなのか…公演云々の前に、お客さんのマナーが…。
おしゃべりだとかが気になって、あまり舞台に集中できませんでしたorz
「あの人たち、出てきてからずっと板の上に座ってるわね。私ムリだわ。足がしびれちゃう」って、多分みんな思ってるわー! 口に出さないでー! とか
「どこで拍手するの? 今するの?」とずーっと聞いててお連れさんに「まだいいから!」と怒られる方とか(苦笑)。拍手のタイミングがわからないときは、周りで拍手が起こってからにすれば間違いなしですから!(これはクラシックとか他のジャンルでも同じこと) とか…
気にしないようには努力したんですけどね…私もまだまだですな(苦笑)。
まあそれでも静御前の舞は素敵でしたー。
怨霊と弁慶の迫力もすごかったです。(弁慶が数珠をもむ音が耳に残っています)
あと、こちらにも子方さんが。
ストーリー上、子方さんが出ると思ってなかったので驚きました。
だって、源平ネタで子方さんといえば義経でしょ?(そうでもないのか?) でも、「愛妾」静御前が出てくるのに義経こどもなの??
プログラムを見てもストーリーを追ってもやはり義経=子方さん。
静御前が大人だから気になるのかしら…。実際には2人ともこどもだったの? 気になったので帰ってから調べてみましたが、やはり静御前10代後半、義経20代だったようですね。
お能用に変わっているのかもしれませんね。
疑問はさておきこの子方さん、声の通ること通ること!
こっそり拡声してんじゃないかと目を凝らしてマイクを探してしまいましたわ(笑)。
将来が楽しみですなー!
PR
この日は初めてづくし。
金剛能楽堂、蝋燭能、大文字送り火…(「妙」「法」は見たことあるんですが)。
服装は、7分袖の白シャツ、7分丈の黒パンツ、黒サンダル。
送り火があるので、少しシックめに(ご近所の方は、ふつーに家着で出ていらっしゃいますけどね・笑)。
能:「石橋」(金剛流)
あらすじは既出なので省略。
前に見たのは観世流。
金剛流では、なんとまあ、でんぐり返りがありまして、びっくりでした。
やはりどの流派でも石橋はアクロバティックなのですね(笑)。
蝋燭能ということで、舞台の周りに蝋燭を配し、明かりも暗めに設定されてとっても雰囲気がありました。
でも正直、1演目で5,000円は高いかな…。
終演後は送り火。
京都御所に移動して「大」の字見てきました。
とってもキレイに見えたんですが、携帯では限界が(苦笑)。
ニュースなんかでは人で混み合う様子が映し出されますが、そんなにごみごみせずゆったりと見られました。
金剛能楽堂、蝋燭能、大文字送り火…(「妙」「法」は見たことあるんですが)。
服装は、7分袖の白シャツ、7分丈の黒パンツ、黒サンダル。
送り火があるので、少しシックめに(ご近所の方は、ふつーに家着で出ていらっしゃいますけどね・笑)。
能:「石橋」(金剛流)
あらすじは既出なので省略。
前に見たのは観世流。
金剛流では、なんとまあ、でんぐり返りがありまして、びっくりでした。
やはりどの流派でも石橋はアクロバティックなのですね(笑)。
蝋燭能ということで、舞台の周りに蝋燭を配し、明かりも暗めに設定されてとっても雰囲気がありました。
でも正直、1演目で5,000円は高いかな…。
終演後は送り火。
京都御所に移動して「大」の字見てきました。
ニュースなんかでは人で混み合う様子が映し出されますが、そんなにごみごみせずゆったりと見られました。
この日は初・豊田市能楽堂へ。
こちらの鏡板は田渕俊夫さんが描かれているんですよねーっ!(田渕さんの絵、好きなんです)
ダメ元でスタッフの方に写真撮影を聞いたところ、「公演中でなければOK」と…!
しかし、すでに半数以上のお客が会場入りされている時刻。
そんな中でシャッター音させる勇気はなく、目に焼き付けてまいりました。
老松の緑が鮮やかで美しかったです。
次に機会が訪れたときには、早めに行って再チャレンジをしたいと思います!
さて、この日はボーダーのドルマンカーディガン、カーキ色のカプリパンツ、ウエッジソールの黒サンダルという出立にしてみました。
寒さ対策でストールは持ってたんですが、足先が寒くて!
サンダル履きのときは靴下必須ですね…。
1つ学習しました(-_-)
落語:化物使い
能:土蜘(金春流)
<落語:化物使い>
-あらすじ-
とんでもなく人使いの荒いご隠居が、とある屋敷へ引越すことに。しかし働き者の使用人は、その屋敷へは行かない!と言う。なぜ?困ったご隠居は…。
(公演パンフレットより)
<能:土蜘>
あらすじは、既出なので省略。
-レポート-
今回ですね、パンフレットやチラシなんかと一緒に「詞章」なるものをいただきました。
謡がA4サイズで1.5枚分書かれてまして、1時間くらいの公演がこの量なのかと驚きました(アイ狂言は省かれてますが)。
これがあると謡がはっきりわかって、とても良かったです。
成田先生も「謡がわかると感動すると言われた」といったようなことを書かれてますが、うん、謡がわかるとまた違ったふうに感じることができますね。
ただ…文字ばっかり追っちゃって、舞台を見るのが疎かになりますね(苦笑)。
謡本持ってお能鑑賞に行くのも良いなと思ったものの、↑に気づいてしまった今はやっぱりやめておきます。
何となく、「わかる」よりも「感じる」方に重きを置きたいな、と。(…そうか。私にとってお能は「芸術」なのだな)
あ、このレポートを書いてて気づいたのですが、漢字が「蜘蛛」ではなく「蜘」なのは流派が違うからでしょうか?
こちらの鏡板は田渕俊夫さんが描かれているんですよねーっ!(田渕さんの絵、好きなんです)
ダメ元でスタッフの方に写真撮影を聞いたところ、「公演中でなければOK」と…!
しかし、すでに半数以上のお客が会場入りされている時刻。
そんな中でシャッター音させる勇気はなく、目に焼き付けてまいりました。
老松の緑が鮮やかで美しかったです。
次に機会が訪れたときには、早めに行って再チャレンジをしたいと思います!
寒さ対策でストールは持ってたんですが、足先が寒くて!
サンダル履きのときは靴下必須ですね…。
1つ学習しました(-_-)
落語:化物使い
能:土蜘(金春流)
<落語:化物使い>
-あらすじ-
とんでもなく人使いの荒いご隠居が、とある屋敷へ引越すことに。しかし働き者の使用人は、その屋敷へは行かない!と言う。なぜ?困ったご隠居は…。
(公演パンフレットより)
<能:土蜘>
あらすじは、既出なので省略。
-レポート-
今回ですね、パンフレットやチラシなんかと一緒に「詞章」なるものをいただきました。
謡がA4サイズで1.5枚分書かれてまして、1時間くらいの公演がこの量なのかと驚きました(アイ狂言は省かれてますが)。
これがあると謡がはっきりわかって、とても良かったです。
成田先生も「謡がわかると感動すると言われた」といったようなことを書かれてますが、うん、謡がわかるとまた違ったふうに感じることができますね。
ただ…文字ばっかり追っちゃって、舞台を見るのが疎かになりますね(苦笑)。
謡本持ってお能鑑賞に行くのも良いなと思ったものの、↑に気づいてしまった今はやっぱりやめておきます。
何となく、「わかる」よりも「感じる」方に重きを置きたいな、と。(…そうか。私にとってお能は「芸術」なのだな)
あ、このレポートを書いてて気づいたのですが、漢字が「蜘蛛」ではなく「蜘」なのは流派が違うからでしょうか?
フリーエリア