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花花とお能と私。

遂に念願の観能デビュー!そのレポートや感想などを書いていきたいと思います。

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服装、迷いに迷いましたー。
私の場合、「どの程度の服で行けば良いのか」と迷ったときは着物の方がラクなんですが。
着物でお能なんて、いかにも「ツウ」っぽくて着ていく勇気はありません;
で、結局。

111105_133410.jpg
・黒のタートルネックカットソー
・チャコールのジャケット
・濃色のジーンズ
・オリーブのスタッズショルダーバッグ
・エンジニアブーツ

ふつーやん!(笑)
…迷うのに疲れたようです。




浮きやしないかと冷や冷やしながら、開場時間に合わせて能楽堂へ。

あれ、全然大丈夫じゃーん?

年配の方ばかりかと思いきや、仕事帰りっぽい20代のおにーさんや明るい茶髪の学生風女子などまさしく老若男女。
私の隣のお席のおじさんも「ふらっと散歩のついでに寄りましたー」って感じのラフな服装。

気合入れすぎなくて良かったー。

意外にも、当日券売り場に列ができていました(失礼)。
座席も8割くらい埋まったようです。
平日の夜公演だったから、「行けたら行こう」って人が多かったのでしょうか。

さぁて、いよいよ開演。
以下、感想です!


狂言:鳴子(和泉流)
能:石橋(観世流)大獅子

<狂言:鳴子>
-あらすじ-
奥州のとある農村の物語。秋も深まり、稲穂は色づき実を垂らして収穫も間近です。
群鳥や獣から稲穂を守るため、主人は2人の召使いに鳥を追うように命じます。
田に到着した召使いは、さっそく鳴子を括りつけ番を始めます。
そんな2人を見舞った主人が酒を振舞うと、2人は謡いつ舞いつするうちに眠り込んでしまい…。
(公演チラシより)

-レポート-
次郎冠者の方の声が素敵でした! 恰幅が良いせいか、非常に響く良いお声。
ただ、動きは多少ぎこちなかったような。太郎冠者の方がお上手で、ギャップを感じました。
不自然な一瞬の間があったりして、あまり笑えなかったなー。
会場も「笑いに包まれる」ということはありませんでした。

狂言は何度か観たことがあるのですが、毎回笑えていたのでちょっと残念な気も。
これはストーリーのせいなのか、演者さんが…だったのか、はまだ判別つきません。
数見れば、そういうのもわかるようになってくることでしょう。


<能:石橋(しゃっきょう)>(「花花」3巻・5巻)
-あらすじ-
大江定基が出家して、宋に渡り、清涼山に来て「石橋」を渡ろうと思っていると、1人の童子が出てきて、この橋は容易に渡ることのできるものではないと、彼を諌めた。
また橋のことをくわしく語り、向いは文珠の浄土で、やがて奇特な情景が展開されるであろう、といって立ち去った。
やがて仙人達が2、3人で楽しい会話をしたあと、突如として勇壮な獅子の舞が展開される。
(公演チラシより)

-レポート-
初観能の私はぼーぜん。
は、激しい…!
面で視界が狭められているとは思えない動き。
台に飛び乗る、橋掛かりの欄干(?)にがっと足をかけるなど、「ほんとは見えてんでしょ」って言いたくなる動きでございました。

「花花」3巻で陽一さんやけんと兄ちゃんが「足がつる」という会話をしていましたが、納得…!
跳んだりはねたり、ヘッドバンキングまで(違う)。

作中に「半能」が多いと出てましたが、この日は「花花」3巻と同じく全編バージョン。
でもごめんなさい、前半の謡はついうとうとと…;
解説でも繰り返し、「珍しいからちゃんと聞いといてね」って言われてたのに。
しかし、そのうとうとも、突然の笛や太鼓の音で目が覚めるのでした(笑)。

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「能楽堂に行ってみよう」と思い立ったのは夏頃。

「花花」本編や巻末でお能鑑賞について紹介されているものの、改めてざっくりお勉強。

図書館でいくつか能鑑賞に関する本を借りてきて読んでみました。
そして思ったことは。

「理解してから行くのは諦めた。行って感じよう」

正直ね、よくわかんなかったんですよ(爆)。
でも行ってみたい。
理解してから行こうとするときっと時間がかかる。その間にこの「行きたい!」って気持ちは薄れてしまう。
だったらとりあえず行ってみようと。

ま、ヤケっちゃヤケです(笑)。

さぁ、そうと決まればどこの何を観ようか。
成田先生が「初観能に向いてる演目アンケート」を取ってくれてましたが、バラバラすぎて参考にならない(笑)。

そこで、派手好き・賑やか好きな自分に合ってそうな「五番目物」で、公演日・場所が都合に合うもの、を選びました。
ついつい「花花」本編に出てくる演目を選んじゃうのはご愛嬌。
「石橋」に決定!

能楽は、演目によって5つにジャンル分けされているそうです。

脇能物(初番目物):神社仏閣の縁起を語ったり、神を主人公として社会の平和や人々の幸福を祈ることを中心とした作品群。

二番目物(修羅能):源氏や平家の武将を主人公に、死後も修羅道で苦しむ様子を描いた作品群。

三番目物(鬘物):『源氏物語』や『伊勢物語』などの王朝文学の登場人物を中心に、優美な女性たちを主人公とする作品群。

四番目物(雑能):物狂いの能をはじめ、執心、怨霊、人情、遊楽など、他のジャンルに属さない能の総称。

五番目物(切能):鬼や龍神などを主人公に、派手な演出で動きの多いダイナミックな舞台を見せる作品が多い。

参考文献


そしてチケット購入。
幸い、「ぴあ」で買えたってのも良かったですね。
いきなり能楽堂や演者さんに連絡して買うってのも、ハードル高いですよねぇ?

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