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花花とお能と私。

遂に念願の観能デビュー!そのレポートや感想などを書いていきたいと思います。

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白泉社コミックス「花よりも花の如く」(成田美名子著)を愛読して数年。

お能を観たい観たいと思いつつずるずると時を経ておりましたが、この度、遂に観能デビューを果たしました!

お能って、特殊な世界のように見えるから服装やマナーなど大丈夫かな…って思いますよね。
私も事前に調べたりしました(笑)。

拝見した演目の感想などを自分用に残しつつ、初心者の体験を書くことで、観能をためらってる方に一歩を踏み出していただけたらと思い、ブログを立ち上げることにしました(僭越な話ではありますが)。

先輩諸氏には、おかしなことや間違いなどがありましたらご指摘ください。

また、「花よりも花の如く」についても語っていきたいと思います。

いわゆる「マンガオタク」によるブログですのでご注意くださいませ。


どうぞよろしくお願いいたします!
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9/15 四季彩能(京都観世会館)
能「三輪」「春日龍神」 狂言「盆山」

10/4 第12回静岡文化芸術大学 特別公開講座 薪能
狂言「地蔵舞」 仕舞「通盛」「芭蕉」「頼政」 能「玄象」



 日本一暑い町、多治見でのホール能です。

 というわけで、

 白Tシャツ
 薄いグレーのニットジレ
 7分丈ジーンズ
 コンバースのハイカットスニーカー

 という出立にしました。

 駅からホールまでが徒歩15分ということだったので、足元をスニーカーにして、そこから決めていきました。


 さて、今回は指定席で座席が選べたのでチケット購入時に客席図を確認するわけですけども、上手(かみて)が妙に埋まっていたのですね。
 団体客でもあって固めたのかしら? と思い、真ん中よりも少し下手(しもて)側を取りました。

 入場して納得。

 橋掛かりがあるから、真ん中よりも上手(かみて)側に正面が来るのですね!
 
 

 これまた勉強になりました。

 でもまあ下手(しもて)寄りとはいえ、ほぼ真ん中だったので観るのに支障はありませんでした。
 ほっ。


狂言:靭猿
能:船弁慶(観世流)

<狂言:靭猿>
-あらすじ-
 大名と太郎冠者は狩りに出かけましたが、道中で猿曳(猿回し)と子猿に出会います。子猿の毛並みがあまりに綺麗なので、大名は自分の靭(矢を入れる筒)にその皮を使いたいから猿をよこせとねだり、猿曳に猿を殺させようとします。
 いざ猿曳が猿を殺そうと杖を振り上げると、それを見た猿は芸の催促かと思い、その杖を取って芸をおこないます。その無邪気さに心打たれ、猿曳は猿を殺すことができず、泣き出してしまいます。それをみた大名ももらい泣きします。根が善人である大名は、子猿の命を助けます。
 命を助けてもらったお礼にと舞う猿を見て、大名は持ち物や着物を褒美として取らせ、自分も猿の鳴き真似などをしてはしゃぎます。
(公演プログラムより)

-レポート-
 子猿かわいいーっ!(笑)
 子方さん初めてですー。

 シテ(猿曳)とアド(大名)のやり取りのときもあえてずっと子猿見てたんですけど、足掻いたりでんぐり返ししたりを繰り返してて、「きっとそろそろ飽きてるんだろうな」とか「きっと、何で夏休みに遊べないのーとか思ってるんだろうな」とか思ったり(笑)。

 女の子だから、職業として狂言師になるわけではないでしょうしね。

 太郎冠者の男の子も頑張っておりました。

 伝統芸能の担い手として、今後も頑張ってくれるといいな(本人わけわかってないかもしれませんがね…)。


<能:船弁慶>
-あらすじ-
 壇の浦の合戦で勝利をおさめ平家滅亡に功績をあげた源義経でしたが、兄・源頼朝に「天下を取られるのではないか」との疑惑を持たれて追われる身となったため、西国へ逃げようと、弁慶や従者と摂津国大物(現在の兵庫県尼崎市)へ到着しました。
 義経の愛妾である静御前も一緒に行動していましたが、今後のことを考えると、これ以上西へ連れて行けないと判断し、弁慶の進言で静御前のみ都へ戻ることになりました。それを聞いた静御前は「それは義経の考えではない」と拒否していましたが、義経も「都へ帰った方がいい」というので静御前はそれを承知し、別れの宴で白拍子を舞い、涙ながらに義経の未来での再会を願います。
 夜が明けていざ出発となったとき、義経は「天候がよくないので出発はもう少し待とう」と弁慶に伝えます。しかし、それを聞かず弁慶は強引に船出します。
 すると、船が出たとたんに風が吹き荒れ、壇の浦の海で滅ぼされた平家一門の亡霊が洋上に姿を現します。中でも大将・平知盛が「義経を海に沈めるのだ」と、長刀を振りかざして襲いかかります。そこで弁慶は数珠をもみ、必死に祈祷します。祈りの力によって、結局怨霊は引き潮とともに沖に消え、最後は白波だけが残りました。
(公演プログラムより)

-レポート-
 うーん…ホールだからなのか…公演云々の前に、お客さんのマナーが…。
 おしゃべりだとかが気になって、あまり舞台に集中できませんでしたorz
「あの人たち、出てきてからずっと板の上に座ってるわね。私ムリだわ。足がしびれちゃう」って、多分みんな思ってるわー! 口に出さないでー! とか
「どこで拍手するの? 今するの?」とずーっと聞いててお連れさんに「まだいいから!」と怒られる方とか(苦笑)。拍手のタイミングがわからないときは、周りで拍手が起こってからにすれば間違いなしですから!(これはクラシックとか他のジャンルでも同じこと) とか…

 気にしないようには努力したんですけどね…私もまだまだですな(苦笑)。

 まあそれでも静御前の舞は素敵でしたー。
 怨霊と弁慶の迫力もすごかったです。(弁慶が数珠をもむ音が耳に残っています)

 あと、こちらにも子方さんが。
 ストーリー上、子方さんが出ると思ってなかったので驚きました。

 だって、源平ネタで子方さんといえば義経でしょ?(そうでもないのか?) でも、「愛妾」静御前が出てくるのに義経こどもなの??
 

 プログラムを見てもストーリーを追ってもやはり義経=子方さん。
 静御前が大人だから気になるのかしら…。実際には2人ともこどもだったの? 気になったので帰ってから調べてみましたが、やはり静御前10代後半、義経20代だったようですね。
 お能用に変わっているのかもしれませんね。

 疑問はさておきこの子方さん、声の通ること通ること!
 こっそり拡声してんじゃないかと目を凝らしてマイクを探してしまいましたわ(笑)。

 将来が楽しみですなー!

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